ヴィデオテープよ回れ２
『テキサス・チェーンソー』こと『Texas Chainsaw Massacre』
（邦題：悪魔のいけにえ）のリメイクを見た。思い入れの強い
作品だったので不安な気持ちで摂取したが大方の欲求は満たさ
れた。ただ殺人鬼一家が３兄弟＋祖父という構成から増えたり
減ったりしてて戸惑ったが、ハートマン軍曹加入という形で巧
妙に黙らされた。マグネシウムを燃やしてナイフで切ったりイ
カレたりするシュールな次男が居なくなったのは残念だが、ス
プラッターの皮を被った家族愛というテーマをしっかり踏襲し
ており、これで前諸作品に見られたドリフターズ−バカ兄弟に
も通じる兄・弟のやり取りが挿入されていたら文句は無かった。
ここで字数稼ぎのためネタバラシをしますが、軍曹はアメ車で
３度轢き倒されるという無惨な死を遂げます。
ところで、最近と言うか『DAWN OF THE DEAD』がリメイクされ
たのを機に田舎レンタルでは目に見えてスプラッター物の陳列
量が増えたように感じる。今日行ったら『サンゲリア』とかの
ＤＶＤも置いてあったし、前項で述べた危惧も思い過ごしで済
みそうな予感がする。己の基準としては『ドイツチェーンソー
大量虐殺』のＤＶＤが各店舗に入荷され、棚に立てて置かれる
ようにさえなったら取り敢えずは安心だ。
それでは、私は本年度の秋の夜長は腐れヴィデオと光人社ＮＦ
文庫で潰すつもりだが、諸兄らはもっと有意義に過ごされるこ
とを切に願い筆を置く。あと余計なことをほざくと私は国産の
ブツはさほど摂取していない。『ギニーピッグ２』を輸入しよ
うとしたブリテンの業者が税関でスナッフと間違えられて逮捕
されたという逸話があるほど高純度な作品であるというのは重
々承知しているが、どうも血に臥したり塗れたりしているのが
ジャップ類だとスプラッターにファンタズムを求めている己と
してはどこか萎えてしまう部分があり、積極的に賞味する気分
にならないのでしたとさ。今宵はこれにて、、
