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北京の歩き方 2

朝は9時頃に起きた。朝食はホテルの食堂で、バイキング形式でや
っているが約1500円と高い。腹が減っては旅はできないので1
40元を払う。中華料理と西洋式のパン類が沢山並んでいる。中華
をメインに食うがあまり美味しくない。とりあえず腹は膨れた。

服を着替えて外に出る。とくに目当ての場所は無かったが、1日目
は気の向くままに行こうと思った。
ロングコートとマフラー、ズボンの下にタイツをはいていたが、猛
烈に寒い。何よりも風が強かった。ボディはまだしも顔面と耳が痛
い。ダウンジャケットあたりと耳当ても用意するべきだった。手袋
も無かったので後々、タバコに火が付けられず苦労した。少々準備
を怠ったようだ。

天安門広場紫禁城

とりあえず天安門広場へ向かう。10時前なので人の数が多い。広
場に入るには武装警察が見張るゲートを通り、さらにその先でX線
検査とボディチェックが行われている。前回よりかなり厳重になっ
ている。
広場に入ると、2度目なので感慨は無いが、スターリン様式の建築
物を見ると中国に来たと実感する。主席の蝋人形はパスし、歩いて
故宮(紫禁城)へ向かうことにした。

前回はメインの太和殿が改修中で、その周辺には近寄れなかった。
映画の「ラストエンペラー」が大好きで、そのラストシーンの雰囲
気を味わいたかった。しかし、映画と違って柵があり、殿内には入
れず外から眺めるしかなかった。
肩透かしを喰らい、城内をフラフラ散策する。いよいよ風が強くな
り身体が凍えてくる。軍機処という、かつて皇帝の最高諮問機関だ
った建物が粗末な展示場になっておりそこで暖を取る。早々に切り
上げて次のスポットへ向かう。

■西単

北京の渋谷といわれる、地下鉄「西単駅」へ向かった。そこには北
京最大規模の書籍・レコード店がある。まずそこへ入った。しかし、
特に目を引く物は無かった。やはり店作りなどは上海の方が1枚も
2枚も上手だと思った。
ただ、店内を巡回している警備員らしき者たちが緑色の制服と紅い
腕章を付けており、紅衛兵のように見える。エレベーターの番をし
ている女性が美人だった。

駅周辺は評判通り若者が目立ち、服屋が並び活気がある。路地の短
いフートンでは屋台が並び、肉の焼けるいい臭いがしている。フラ
ンクフルトのような物が美味しそうで、2本買って食ったら死ぬほ
どマズかった。3分の1も食えず2本とも捨てた。
これは2011年で最もマズかった食べ物になるだろう。しかし、
周囲では同じ物を何人もが平気で食らっている。食文化の違いとい
う物を痛感した。それから地下街などを回ったが特筆すべきことは
無かった。

■前門

いまいちテンションが上がらなかった。今回は失敗なのではないだ
ろうか、と不安が過ぎった。

次は天安門から真南に位置する「前門」に向かった。そこは、清国
末期から中華民国初期の街並みを再現したストリートになっている。
観光用に再現された場所は、どこも味気の無い所が多いがここは違
った。古い写真を元に2008年から整備されたとあって、良く出
来ている。中国の伝統的な建築センスの本領を見た気がした。

また周囲の路地からは、広大なフートンと繋がっており北京ダウン
タウンの風情が漂い、SEX SHOPと書かれた如何わしい店舗
も点在している。さらに再開発途中の区域には古い廃墟とガレキが
連なり、真冬の寒さと相まって退廃的な空気に満ちている。
ようやくテンションが上がってきた。そろそろ太陽も上り切り、寒
さも忘れて歩き回った。

写真を撮ったので以下に載せておく。

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■中関村

寒さで疲労が溜まったので、16時過ぎに一度ホテルに戻った。熱
い風呂に浸かり、日本から持ち込んだカロリーメイトを食べた。ガ
イドブックを読んで次のスポットを探し、再出発前にミニバーのス
コッチを飲んで体を温めた。

陵遅刑の画像で有名なかつて処刑場があった菜子口か、英仏軍に略
奪破壊された円明園に行こうかと思ったが、結局、北京の秋葉原と
称される「中関村」に向かった。
しかし、帰宅ラッシュと重なってか交通状況が最悪になっていた。
おまけに電気屋帰りでデカい荷物を抱えた人や、店員がワゴンで積
荷を運んで右往左往している。おかげで、北京オタクの聖地といわ
れる国際動漫城は発見できずにそこらで店が閉まり始めたので撤退
した。これは無駄足であった。

■三里屯

すっかり夜になったので、ネオンサインが綺麗だというクラブ・バ
ー街の「三里屯」に向かった。各国大使館が多く外国人が最も多い
地域で、また風俗・売春地帯でもある。今回そっち方面に手を出す
気は無かったので、ネオン鑑賞が目的だった。
大使館地域らしく、ロシア風の酒場、アラブ風の酒場、英国風の酒
場が軒を連ねている。客引きなども現れるがスルーすれば付いてく
る事は無かった。

ネオンの灯りを愉しんでいると、ふと久々に日本語が聴こえてきた。
ちょうど日本式のKTVの前で、大きな窓から店内が見えた。中国
人のホステスが、ステージの上で日本の女性歌手の曲を歌っている。
周囲では、似合わねえスーツを着た腐れジャップらしきカタマリが
見えた。あいつらはきっとジャップの腐れ外交官どもであり、目ぼ
しい女を探しては持ち帰ろうとしてるのだろう。

私は、我々国民の税金で、中国女とヤリまくっている連中の現場を
目の当たりにし、怒りが心頭に達した。私に魔法が使えるのならば、
東に眠る毛主席の御霊を揺り起こし、大量の紅衛兵を召喚して、そ
の場に居る人間すべてを撲殺してやりたいと思った。

夜空に星は無く、色取り取りの光と、それを遮る自分の影と怒りを
見詰めながらその日の旅を終えることにした。

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